3Dホログラムファンとは?仕組みと、家庭用・業務用の違い、選び方
3Dホログラムファンとは、LEDを並べた羽根(ブレード)を高速で回転させ、光の残像で空中に映像を浮かび上がらせるディスプレイです。「ファン型の3Dホログラム」「ホログラム扇風機」「3Dホログラムプロジェクター」と呼ばれることもあります。回転している羽根は目に見えず、映像だけが宙に浮いているように見えるのが特長です。
3Dホログラムファンの仕組み
羽根には、細かいLEDが一列に並んでいます。羽根が高速で回転しながら、位置に合わせてLEDの色と明るさを切り替えることで、円の中に1枚の映像を描きます。人の目には残像として映るため、羽根そのものは見えず、映像だけが浮かんで見えます。
映像の黒い部分ではLEDが光らないため、背景が透けて見えます。黒い背景の映像を流すと、まわりの景色の中に映像だけが浮かぶ演出になります。

65x2を縦5台×横3台、合計15台つなげた店頭ショーケース(GiGO 渋谷)(事例を見る)
ホログラムという言葉の本来の意味や、ほかの方式との違いはホログラムとは?と3Dホログラムの方式比較でくわしく解説しています。
バーサライタ・LED回転ディスプレイとの関係
LEDを並べた棒や羽根を動かし、残像で文字や絵を描く表示装置は、「バーサライタ」と呼ばれてきました。3Dホログラムファンは、この仕組みを円形に回転する羽根に応用し、写真や動画のようなフルカラーの映像まで描けるようにしたものです。「LED回転ディスプレイ」「回転LEDディスプレイ」と呼ばれることもあります。
見え方の特長
- メガネなしで見られる:専用のメガネやゴーグルは要りません。通りがかった人がそのまま見られます。
- 背景が透ける:映像以外の部分が透けるため、ショーウィンドウや展示物と重ねて使えます。
- 明るい場所でも見える:LEDが直接光るため、照明のある店内や展示会場でも映像が見えます。
- 複数台をつなげられる:何台も並べて映像を同期させると、1枚の大きな画面や、奥行きのある空間をつくれます。
写真や動画では、カメラのシャッターと羽根の回転のタイミングがずれて、映像が欠けて写ることがあります。肉眼では欠けずに見えます。撮影のコツは3Dホログラムをキレイに撮影する方法で紹介しています。
家庭用と業務用の違い
3Dホログラムファンには、通販などで手に入る家庭向けの小型のものと、店舗・展示会・イベントで使う業務用のものがあります。主な違いは次のとおりです。
| 比べるところ | 家庭用(小型) | 業務用 |
|---|---|---|
| 大きさ | 小さめのものが中心 | 直径約33cmから、約2mの大型まで選べる |
| 台数 | 1台で使うのが中心 | 複数台を同期させて大画面にできる |
| 映像 | 用意された映像や、自分で作った映像を流す | 演出の企画から映像制作まで依頼できる |
| 設置・運用 | 自分で置いて使う | 什器の設計、設置、安全カバー、営業時間に合わせた自動運用まで相談できる |
| サポート | 製品により異なる | 設置の立ち会い、故障時の対応、映像の入れ替えなどに対応 |
自宅で楽しむ、まず仕組みを試してみる、という目的なら家庭用で十分です。お店や展示会で人の目を引きたい、毎日決まった時間に安定して動かしたい、という場合は業務用が向いています。
【店舗・展示会で3Dホログラムファンを使うなら】
3Dホログラムディスプレイ「3D Phantom®」は、展示会・イベント向けの短期レンタルにも、店舗での常設にも対応しています。設置場所の写真や図面をお送りいただければ、機種と台数、置き方をご提案します。
→ レンタル空き状況・お見積もり依頼(無料) / 常設のご相談(無料)
業務用の3Dホログラムファンの機種例
3D Phantom®では、設置場所や演出に合わせて次の機種を選べます。
- 30z:直径約33cmの小型モデル。店舗のカウンターや入口、壁かけ、天井からの吊り下げに。
- 65x2:直径約65cmの定番モデル。SDカードの映像を放映。軽いので展示会での取り付けや持ち運びがしやすく、複数台をつなげて大画面にもできます。
- 65HDU:直径約65cm。HDMIでつないだ映像をリアルタイムに放映でき、60fpsのなめらかな映像に対応。ライブやステージ演出に。
- 200z:直径約2mの超大型モデル。大型展示会や商業施設のシンボルに。

直径約2mの200zをステージ上に設置した例(東京ゲームショウ2024)(事例を見る)
機種ごとの大きさや仕様は機種一覧・選び方で紹介しています。
選ぶときのポイント
- 見る人との距離:近くで見るカウンターなら小型、通路の先から目立たせたい展示会なら直径約65cm以上や複数台が向いています。
- 映像の出し方:用意した映像を繰り返し流すならSDカードのモデル、PCやカメラの映像をその場で映したいならHDMI入力のモデルを選びます。
- 使う期間:イベントの数日間だけならレンタル、店舗で長く使うなら購入や長期レンタルが向いています。
- 安全対策:羽根が回転するため、手が届く高さに置く場合はアクリルケースなどのカバーをつけます。
相談から設置までの流れは3Dホログラム導入の流れ、レンタル前の確認ポイントは3Dホログラムをレンタルする前に知っておきたい7つのポイントで紹介しています。
よくある質問
Q. 3Dホログラムファンは本物のホログラムですか?
A. 光の干渉を使う本来のホログラムとは仕組みが違います。LEDの残像で映像を描く方式ですが、空中に映像が浮かんで見えるため、広告やイベントでは「3Dホログラム」と呼ばれています。
Q. 明るい場所でも見えますか?
A. LEDが直接光るため、照明のある店内や展示会場でも見えます。屋外や日中の設置は、場所や取り付け方を確認したうえでご提案します。
Q. 映像は自分で作れますか?
A. 作れます。黒い背景の正方形の映像を用意します。映像の作り方は3Dホログラムディスプレイ用の映像制作ガイドで紹介しています。演出の企画から映像制作までご依頼いただくこともできます。
まとめ
3Dホログラムファンは、LEDの羽根を高速で回転させ、光の残像で空中に映像を浮かべるディスプレイです。メガネなしで見られ、背景が透け、複数台をつなげて大きな画面にもできます。自宅で楽しむなら家庭用、店舗や展示会で使うなら、大きさ・台数・映像制作・設置まで相談できる業務用が向いています。