大きい3Dホログラムを自作するには?ディスプレイ・プロジェクター・ファンの作り方と限界

スマホとクリアファイルで作る小さなホログラムは手軽ですが、「もっと大きく見せたい」「人に見せられるサイズにしたい」と思ったときは、作り方そのものを変える必要があります。この記事では、大きい3Dホログラムを自作する代表的な方法と、それぞれの限界を紹介します。

スマホで作る小さなホログラムの手順はホログラムの作り方|スマホで3Dホログラムを自作する5ステップで紹介しています。

大きい3Dホログラムを自作する3つの方法

方法使うもの向いている大きさむずかしいところ
モニター+透明板(ペッパーズゴースト)テレビやモニター、透明な板(アクリル・フィルム)、フレーム卓上〜テレビくらい周りを暗くする必要がある。正面からしかきれいに見えない
プロジェクター+透明スクリーンプロジェクター、透過スクリーンやホログラムフィルム壁一面くらいまでスクリーンの張り方と、投影の位置合わせ。明るい場所では薄く見える
ホログラムファンLEDの羽根を回転させる市販のファン型ディスプレイ製品の大きさによる大きくするほど回転部分の安全対策と、しっかりした取り付けが必要

方法1:モニターと透明板で作る(ペッパーズゴースト)

テレビやモニターを上向き(または下向き)に置き、その上に透明な板を斜め45度ほどに立てます。モニターに黒い背景の映像を流すと、映像が板に映り込み、板の奥に浮かんで見えます。スマホのピラミッド型ホログラムを、1面だけ大きくしたものと考えるとわかりやすい方法です。

  • 板は、映り込みのきれいな透明素材を選ぶ:傷やゆがみがあると、像もゆがんで見えます。
  • 周りを暗くする:照明が板に映り込むと、像が見えにくくなります。黒い布で囲うと効果的です。
  • 映像は黒背景で、明るく:映したいものだけを明るくすると、浮いて見えます。

仕組みはペッパーズゴーストとは?でくわしく解説しています。

方法2:プロジェクターと透明スクリーンで作る

透明なスクリーンやホログラムフィルムを張り、そこにプロジェクターで映像を映す方法です。スクリーンの後ろが透けて見えるため、空中に映像が浮かんでいるように見えます。プロジェクターを使うため、大きな画面にしやすいのが特長です。

  • スクリーンはしわなく張る:しわがあると映像がゆがみます。
  • 部屋を暗くする:プロジェクターの映像は、周りが明るいと薄くなります。
  • 映像は黒背景にする:黒い部分は光らないので、背景が透けて浮遊感が出ます。

「ホログラムプロジェクター」と呼ばれる製品の違いはホログラムプロジェクターとは?で紹介しています。

方法3:ホログラムファンを使う

LEDを並べた羽根を高速で回転させて映像を描く「ホログラムファン」は、市販の製品を使うのが現実的です。明るい場所でも見え、背景が透けるので、3つの方法の中では一番「宙に浮いている」感じが出ます。

ただし、羽根が高速で回転するため、手が届く場所では必ずカバーをつけ、落ちないようにしっかり固定する必要があります。複数台を並べて大きな画面にするには、映像を同期させる仕組みも必要です。仕組みや家庭用・業務用の違いは3Dホログラムファンとは?で解説しています。

映像の用意

どの方法でも、黒い背景の映像を用意するのが基本です。黒い部分は光らない(映らない)ため、映したいものだけが浮かんで見えます。映像の作り方は3Dホログラムの映像の作り方、ファン型ディスプレイ用の映像のルールは3Dホログラムディスプレイ用の映像制作ガイドで紹介しています。

自作の限界と、業務用を選ぶ目安

自作のホログラムは、仕組みを試したり、自宅で楽しんだりするには十分です。一方で、お店や展示会で人に見せる場合は、次のような点がむずかしくなります。

  • 明るさ:照明のある店内や展示会場では、ペッパーズゴーストやプロジェクターの映像は薄くなりがちです。
  • 大きさ:通路の先から目立つ大きさにするには、機材やフレームが大がかりになります。
  • 安全と耐久性:毎日長時間動かす、人が近くを通る、といった環境では、取り付けや安全対策が欠かせません。
  • 映像の質:見る人を引きつける映像を作るには、ホログラムに合った企画と制作が必要です。

店頭のショーケースに15台を並べた3Dホログラムファン

業務用のファン型を15台つなげ、明るい店頭で大画面にした例(GiGO 渋谷)(事例を見る)

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よくある質問

Q. 一番かんたんに大きく作れる方法はどれですか?
A. 手持ちのテレビやモニターを使う「モニター+透明板」の方法が始めやすい方法です。周りを暗くできる場所で試してみてください。

Q. 明るい部屋でもはっきり見せたいときは?
A. 映り込みや投影を使う方法は、明るい場所では薄く見えます。LEDが直接光るファン型のディスプレイが向いています。

Q. 人の大きさのホログラムは自作できますか?
A. 理屈の上ではペッパーズゴーストやプロジェクターの方法で可能ですが、大きな透明板やスクリーン、フレーム、暗い空間が必要になり、個人で作るのは大がかりです。

まとめ

大きい3Dホログラムを自作するには、モニター+透明板、プロジェクター+透明スクリーン、ホログラムファンの3つの方法があります。どれも黒い背景の映像を使うのが基本で、映り込みや投影の方法は周りを暗くすることが大切です。お店や展示会で、明るい場所でも目立つ大きさで見せたい場合は、業務用のファン型ディスプレイが向いています。

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