ホログラムプロジェクター(ホログラフィックプロジェクター)とは?仕組みの違いと業務用で選ぶポイント
はじめに
「ホログラムプロジェクター」「ホログラフィックプロジェクター」「ホログラム投影機」「3Dホログラムプロジェクター」——空中に映像を浮かべる機材を探していると、こうした名前の製品をよく見かけます。ところが、同じ「プロジェクター」と呼ばれていても、中身の仕組みは製品によってまったく違います。
この記事では、ホログラムプロジェクターと呼ばれる製品の主な仕組みと、店舗や展示会など業務で使うときに確認したいポイントを紹介します。
「ホログラムプロジェクター」と呼ばれる製品の正体
ホログラムプロジェクターという名前は、正式な技術の名前ではありません。「空中に立体的な映像が浮かんで見える機材」をまとめて呼ぶときに使われる言葉で、実際には次のような方式があります。
| 方式 | 仕組み | プロジェクターを使うか |
|---|---|---|
| ファン型(回転LED) | LEDを並べた羽根(ブレード)を高速で回転させ、光の残像で映像を描く | 使わない。LEDそのものが光る |
| 透明スクリーン投影 | 透明なフィルムや網状のスクリーンにプロジェクターで映像を映す | 使う |
| ペッパーズゴースト | 斜めに置いた透明な板に映像を反射させ、その先に浮かんで見せる | 使う場合もある(モニターの場合もある) |
| 水蒸気スクリーン | 霧の膜にプロジェクターで映像を映す | 使う |
通販サイトなどで「ホログラムプロジェクター」として販売されている製品には、ファン型のものが多く見られます。名前に「プロジェクター」と付いていても、映写機で映すわけではない点に注意しましょう。各方式の詳しい違いは3Dホログラムの方式比較で紹介しています。
ファン型が選ばれる理由
ファン型は、回転している羽根がほとんど見えず、映像の黒い部分が透けて見えるため、背景の上に映像だけが浮かんでいるように見えます。プロジェクターを使う方式と比べて、次のような特長があります。
- 暗くしなくても見える:LEDが直接光るので、照明のある店内や展示会場でも映像が見えます。
- 投影するスペースが要らない:映す距離や反射板が不要で、本体だけで完結します。壁かけや吊り下げもできます。
- 背景を活かせる:ショーウィンドウの商品や店内の様子を透かしながら、映像を重ねられます。

ショーウィンドウ内に2台を縦に間隔を空けて設置し、シューズの3D映像を浮かべた例(On Tokyo 公式フラグシップストア Jingūmae)(事例を見る)
上の事例では、販売しているシューズの3D映像を、ショーウィンドウの中に浮かべています。映像の色合いもホログラムらしい色を基調にして、店舗の世界観に合わせています。
家庭用と業務用の違い
ホログラムプロジェクターには、手軽に買える小型の製品から、店舗や展示会での常設・長時間の運用を前提にした業務用の製品まであります。お店やイベントで使うなら、次の点を確かめておくと安心です。
- 大きさと台数:見てもらいたい距離に合う大きさか。複数台をつなげて大きな画面にできるか。
- 映像の流し方:SDカードで決まった映像を流すのか、パソコンなどからリアルタイムで映すのか。
- 映像の管理:映像の差し替えを店頭で行うのか、遠隔で管理できるのか。
- 安全対策:手が届く場所に置くときのカバーなど、回転部分の安全対策ができるか。
- サポート:映像の制作や設置、故障したときの対応まで相談できるか。
業務用ホログラムディスプレイ「3D Phantom®」の場合
3D Phantom®は、店舗・展示会・イベントでの利用を前提にしたファン型の3Dホログラムディスプレイです。用途に合わせて次の機種があります(機種一覧)。
| 機種 | 特長 |
|---|---|
| 30z | 直径約33cmの小型モデル。カウンターや壁かけなど近くで見る場所に |
| 65x2 | 直径約65cm。SDカードに保存した映像を流す、いちばん一般的なモデル。1台575gと軽量 |
| 65HDU | 直径約65cm。HDMIでつないだ映像をリアルタイムで映せる |
| 200z | 直径195cmの大型モデル。遠くからでもひと目でわかる演出に |
複数台をつなげて大きな画面にすることもできます。福井駅前の事例では、HDMIモデルを50台使い、幅約5m・高さ約2.5mの3Dホログラムディスプレイをつくりました。

HDMIモデル50台で幅約5m・高さ約2.5mの大画面にした例(福井県 FUKUMACHI BLOCK)(事例を見る)
【店舗・展示会で使うなら】
3D Phantom®は最短1日からレンタルでき、機種と台数の選定から映像制作、当日の設置までまとめて相談できます。
→ レンタル空き状況・お見積もり依頼(無料) / 導入事例集をダウンロード
実機を見てから決めたい場合
空中に浮かぶ映像の見え方は、写真や動画だけではなかなか伝わりません。3D Phantom®は、正規代理店の株式会社ITP様が大阪と御茶ノ水に開設した「ITP DXショールーム」に常設展示されており、実機を見ることができます。

正規代理店のショールームに常設展示した例(ITP DXショールーム)(事例を見る)
よくある質問
Q. ホログラムプロジェクターは本物のホログラムですか?
A. 厳密な意味でのホログラフィー(光の干渉を使って立体像を記録・再生する技術)ではありません。立体的・空中に浮いて見える表示方式を、一般に「ホログラム」と呼んでいます。詳しくはホログラムとは?で解説しています。
Q. 明るい場所でも見えますか?
A. ファン型はLEDが直接光るため、照明のある店内でも映像が見えます。日中・屋外での実績もありますが、周りの明るさで見え方が変わるため、設置環境を確認したうえでご提案します。
Q. 映像はどうやって用意しますか?
A. 手持ちのロゴや商品画像を活かす方法と、新しく制作する方法があります。演出の企画から映像制作までご相談いただけます。
まとめ
「ホログラムプロジェクター」と呼ばれる製品には、ファン型・透明スクリーン投影・ペッパーズゴーストなど、仕組みの違うものが含まれます。店舗や展示会で使うなら、明るい場所でも見えて設置しやすいファン型が使いやすく、大きさ・映像の流し方・サポートまで確かめて選ぶのがポイントです。