3Dホログラムの実用化はいつ?仕組みや活用実例を紹介
「3Dホログラムの実用化はいつになるの?」
「3Dホログラムが実際に導入されている事例を知りたい」
このように考えている人もいらっしゃるでしょう。近年では既に3Dホログラムの導入が進んでおり、業界問わず販促やイベントで活用されています。
2Dよりも情報量が多く、訴求力が高いのが3Dホログラムの特徴です。活用することで、さらなるアピールを実現できます。
今回は3Dホログラムの実用化について気になっている人向けに、以下の情報について解説します。
- 3Dホログラムの概要
- 3Dホログラムの実用化
- 3Dホログラムの強み
- 3Dホログラムの活用事例
3Dホログラムの実用化、実際の事例について気になる場合は、ぜひ参考にしてみてください。
1.そもそも3Dホログラムとは?
3Dホログラムとは、立体的な映像や物体を投影する技術を指します。2Dよりも情報量が多く、視覚的にも印象に残りやすい点が強みです。
広義の意味での3Dホログラムディスプレイであるブレード型に関して、早稲田大学理工学術院との研究により、従来のディスプレイに比べて心理・生理的な活性化を促す可能性があることなどが分かってきているため、今後さらに媒体として普及していく可能性があります。なお、研究の結果は以下のリンクで確認可能です。
https://phantom-3d.net/news/33978/
印象に残りやすいことから、広告やリモート会議などでも用いられることが増えています。さらに近年では販促に用いる企業も増えており、技術として注目度が高まっているのがポイントです。
最近ではライブイベントなどでも使われており、用途は広く今後さらなる普及が予測されるでしょう。街中で見かける頻度も、より高くなるかもしれません。
2.3Dホログラムの実用化はいつ?
世間で言われる広義の意味での3Dホログラムの実用化は、既に始まっています。池袋、新宿、渋谷などの首都圏大都市では、既に広告として使われています。
以下の動画は東京メトロでの設置事例です。アイキャッチ抜群の3Dホログラム映像を活用して、アピールを行っています。
https://youtu.be/8fwdbNKAN7s?si=2gDuIqrlbFHgSFqo
他にもイベントやLIVEなどでも実用され始めており、今後2Dよりも主流になってくることが予想されます。
3.3Dホログラムと他の技術の違い
3Dホログラムと似ている技術として、以下の3つが挙げられます。
- AR
- VR
- 擬似ホログラム
それぞれどのように違うのか、1つずつ確認していきましょう。
1.AR
3Dホログラムは、光の位相を記録して立体映像を再生する技術です。一方でARは、現実世界に別の情報を投影する技術なので、異なるものであることが分かります。
AR技術では、机の上に存在しないはずの物や文字などを表現することが可能です。立体映像を再生する3Dホログラムと活躍する場面が異なるので、混同しないように注意しましょう。
2.VR
3Dホログラムは、光の位相を記録して立体映像を再生する技術で、VRは仮想世界を現実世界と思わせる技術です。
VRは仮想世界でユーザーの五感を刺激し、まるで現実世界にいるかのように思わせてくれます。VRはゲームやバーチャル会議などでその力を発揮し、市場を広げています。
ARと同じく、3Dホログラムと活躍する場面が異なるので注意しましょう。
3.擬似ホログラム
擬似ホログラム(この言葉は世間ではあまり使用されず、広義の意味で3Dホログラムと言われる事が多い)は、位相や参照光を使用せずに立体映像を投影する技術です。例えば、ペッパーズ・ゴーストや水蒸気型ホログラムなどが挙げられます。
ペッパーズ・ゴーストや水蒸気型ホログラムは、3Dホログラムと異なる原理で動いているのが特徴です。また、環境によって利用できる場面も異なるため、利用する際は事前に環境のチェックが必要となります。
4.3Dホログラムの仕組み・再生方法
3Dホログラムは立体的な映像を投影する技術で、実際には以下のような仕組みがあります。
- スマートフォンなどのデバイスから物体の光学的な情報を取得する
- 取得した情報をレーザーやLEDなどの光源で照射する
- ホログラフィックプレートやディスプレイに向けて反射または投影する
これらの流れをもって、物体の奥行きと視差を模倣して立体感覚を創り出すのが3Dホログラムです。情報源である映像やデバイス、情報を映し出すホログラムさえあれば3Dホログラムを映し出せます。
5.3Dホログラムの強み
3Dホログラムの強みとして挙げられるのは、以下の3つです。
- 訴求力が高い
- 人々の印象に残る
- 継続的に変化させられる
それぞれの強みをチェックして、3Dホログラムに対する理解度を深めましょう。
1.訴求力が高い
3Dホログラムは2Dよりも情報量が多く、感情に訴えられるのが強みです。見た人に対して強烈な印象を与えるため、商品やサービスの販促、自社のブランディングなど幅広い用途において活躍してくれます。
現在使っている他の媒体でなかなか高い反応率を計測できないといった場合、3Dホログラムに切り替えることでより多くの反応を集められる可能性があります。自社の広告の反応率をさらに高めたい場合は、3Dホログラムの利用を検討してみると良いでしょう。
2.人々の印象に残る
3Dホログラムは文字情報とは異なり、映像媒体の1つです。1つのストーリーを見せられるので、商品やサービスの販促として使えます。2Dのデジタルサイネージよりもインパクトがあり、また一味違ったアピールが可能です。
視覚的にインパクトがあるので映像やストーリーを作りこむことで、多くの人にアピールができます。今までとは違う形で販促活動を行いたい、さらに効果的にアピールしたいという企業にとって、特におすすめな媒体といえるでしょう。
3.継続的に変化させられる
こちらは、3Dホログラムの強みというよりは、組み合わせる事でより強みが増します。3Dホログラムに投影する映像を複数用意することで、画を継続的に変化させられます。もともと視覚的に強い媒体ではありますが、映像などにこだわることで飽きさせない工夫を施すことが可能です。
イベントテーマに沿った映像を多数用意すれば、より多くの人から反応を得られます。よりユーザーを楽しませたいという企業にとっておすすめです。
6.3Dホログラムが活躍する場面
3Dホログラムが活躍する場面として、以下の3つが主に挙げられます。
- イベント
- 広告
- リモートコミュニケーション
具体的にどのような活躍をするのか、1つずつ見ていきましょう。
1.イベント
3Dは立体的な映像を映し出してくれるため、展示会などのイベントで存在感を発揮してくれます。潜在顧客に対して効果的にアピールできるため、将来的な商談や購入のチャンスが生まれる可能性があります。
例えばパナソニック創業100周年を記念して開催された「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018 NEXT100」では、生活にキャラクターが寄り添う未来を3Dホログラムで映し出しています。
2.広告
3Dホログラムは人々へ与える印象が大きく、広告との相性が抜群です。通りかかった潜在顧客に対して効果的なアプローチを狙えるため、さらなるアピールにつなげられます。
弊社では2019年に渋谷のヒカリエにて3Dホログラムの実証実験をした際、駅構内のサイネージと比べて広告到達率が11.2%高く、29.9%という結果が出ました。一般的なサイネージは18.7%であることから、約2倍の広告到達率を誇っています。
3.リモートコミュニケーション
コロナ禍以降、感染対策としてリモート会議などが業種問わず盛んになっています。実際に対面しなくても話せるため、今後もコミュニケーション方法の1つとして利用されるでしょう。
3Dホログラムは、対面よりも情報量が減りがちなリモートコミュニケーションにおいておすすめです。商談などを進める際に、より相手の印象に残りやすくなります。
7.3Dホログラムの活用実例
3Dホログラムの活用実例として、以下の3つをピックアップしました。
- 天王洲キャナルフェス
- リモートコミュニケーション
- fanfancy+ with GiGO
どのように使われているのか、詳しく解説します。
1.天王洲キャナルフェス
天王洲アイルで開催されるTENNOZ CANAL FESでは、3Dホログラムが効果的に導入されています。ドーム状のオブジェクトの中に、3Dホログラムで映像を映し出しています。
ただ映像を映し出すだけではなく、変化をつけているので見ていて楽しめるようになっているのがポイントです。
2.リモートコミュニケーション
地域・社会への貢献を目的として、中小企業の経営者を中心に構成された青年会議所が開催したイベントでは3Dホログラムを導入したリモートコミュニケーションが行われました。音声と連動させて装置からから映像を流し、本当に会話しているかのような雰囲気を生み出しています。こちらの写真にあるように、実際に目の前に映像が映されてます。
オフラインでのコミュニケーションに近づけた演出に成功しており、オンラインで参加した各地域の青年会議所メンバーからも好評を獲得しました。
3.fanfancy+ with GiGO
原宿にある推し活 専門ショップ&カフェ「fanfancy+ with GiGO」では、3D Phantomを導入しています。ハートとピンクをモチーフとした映像を3Dホログラムで演出しており、思わず目を奪われるようになっています。
店舗コンセプトに合わせたパステルカラーの風船が飛び交い、2Dの映像では再現できない華やかさや浮遊感を演出しているのがポイントです。お店の印象をさらに引き出している事例の1つといえるでしょう。
ここまで紹介した3Dホログラムの事例は、既製品である「3D Phantom」を導入しています。
以下のリンクから詳細をチェックできるので、自社のビジネスに3Dホログラムを導入したい場合は、ぜひ参考にしてみてください。
https://phantom-3d.net/resource/ebook/981/
8.3Dホログラムの実用化は既にスタートしている!実際に活用してみましょう
3Dホログラムの実用化は既にスタートしており、広告やディスプレイなど幅広い形で活躍しています。導入することで、よりユーザーに対して強い印象を与えられます。
2Dの映像だけでは実現できない訴求力を持っているため、業種問わず活躍できる宣伝媒体といえるでしょう。
本格的に3Dホログラムを販促や広告として使いたい場合は、既製品を導入するとスムーズです。多数の成功事例がある「3D Phantom」であれば、導入してすぐに高いクオリティで映像をアピールできます。
以下のリンクから詳細をチェックできるので、ぜひアクセスしてみてください。