3D Phantomをキレイに撮影する方法
カメラやスマートフォンで3D Phantomの映像を撮ろうと思っても、なかなかうまく撮れないというお声をいただくことがありますので、今回はキレイに撮影するためのコツをお伝えします。
<目次>
- なぜうまく撮れない?3D Phantomの仕組みを解説
- デジタル一眼レフカメラで撮影する場合のコツ
- iPhoneで撮影する場合のコツ
- Androidのスマホで撮影する場合のコツ
1.なぜうまく撮れない?3D Phantomの仕組みを解説
3D Phantomは十文字に配置された4枚のブレードを高速回転させ、ブレードに装着されたLEDを発光させ、残像で3Dホログラム映像を映し出しています。
↑止まっている状態の3D Phantom。ブレードの中央の白い線がLEDです。
一方で、デジタルカメラやスマートフォンのカメラの仕組みはというと、写真の場合は、カメラのシャッターが開いている間にセンサーに写り込んだ画を1枚の写真として記録します。動画の場合も、映画のフィルムのように1秒間に何十枚もの画像を撮影し、それをつなぎ合わせることで動画にしています。そのため、シャッタースピードやフレームレート※が3D Phantomの回転と合っていないと途切れた画になってしまいます。
飛行機のプロペラが逆回転しているように見えたり、止まっているように見えたりしている動画をご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、このことをストロボ効果やワゴンホイール効果と言うのですが、それと同じ現象が発生してしまうことがあります。
※フレームレート(fps):1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示すの単位のこと。
シャッタースピードが合っている状態 ※キレイな画が撮影できている
シャッタースピードが合っていない状態 ※映像が途切れてしまっている
シャッタースピードが合っていない状態 ※ブレードが映ってしまっている
では、どうすればうまく撮影できるかについて説明します。
1. デジタル一眼レフカメラで撮影する場合のコツ
下記の推奨設定を参考に、環境にあわせて微調整の上、撮影してください。
シャッタースピード:1/50
ISO:映像が白飛びしないよう、6400までの値で調整
F値:5.6を目安に調整
※動画の場合はフレームレートも24fpsに設定
※写真の場合は、フラッシュの使用を推奨
2. iPhoneで撮影する場合のコツ
標準のカメラアプリを使用して動画を撮影する場合は、
・画面右上をタップして「4K・24」を選択
・画面をタッチして、上下に動かし明るさを調節
の上、撮影してください。
標準カメラアプリを使用して写真を撮影する場合は、
・フラッシュをON
にして撮影してください。
※シャッタースピードを自由に設定できるカメラアプリをお使いの方は、デジタル一眼レフカメラの設定を参考に撮影してください。
3. Androidのスマホで撮影する場合のコツ
動画を撮影する場合は、
・カメラアプリの「機能(歯車のマーク)」から撮影モードを選択し、フレームレートを24fps(または30fps)に設定
・解像度はFullHDまたは4Kを推奨
で撮影してください。
写真を撮影する場合は、
・フラッシュをON(強制発光)に設定
の上、撮影してください。
以上が3D Phantomの映像をキレイに撮影するコツです。
ぜひ、イベントや街なかで3D Phantomを見かけた際は上記を参考に撮影してみてください。