3D Phantom®とソフトバンクのデータアセットを活用した、新たなプロモーションメディアの創出に向けた取組みを紹介
株式会社Life is Styleでは、ソフトバンクグループのSBイノベンチャー株式会社、東京建物株式会社との3社共同で、「“3Dホログラムサイネージでの映像配信と人流データを用いた広告媒体価値の定量化”に関する実証実験」を4月5日〜4月30日の約1ヶ月、大手町駅直結の商業施設「OOTEMORI」で行いました。
そこで、今回はこの共同実証実験の旗振り役であるSBイノベンチャー事業推進部プロジェクトリーダーの原田健司さんに今回の実証実験の背景や今後の展望について伺いました。
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―今回のOOTEMORIでの実証実験はどのような経緯でスタートしたのでしょうか?
現在、私はSBイノベンチャーの∞VISIONというプロジェクトのリーダーを務めており、今回のOOTEMORIの実証実験は、このプロジェクトの第1弾の事業という位置づけです。
∞VISIONプロジェクトは、私がソフトバンクグループの社内起業制度「ソフトバンクイノベンチャー」を活用して立ち上げたプロジェクトです。この10年間を見てもスマートフォンの普及など、IT・デジタル技術の進歩は目覚ましいものがあります。一方でリアルな街での体験に目を向けてみるとあまり変化がないように感じています。今はコロナ禍で外出には色々な制約がある状況ではありますが、ITの力で街に出かけることがもっと楽しくなるような空間づくりができないかとの想いでこのプロジェクトを企画しました。
―具体的には、どのような取り組みをしていかれるのでしょうか?
プロジェクトの根幹は「新しい空間づくり」ですが、まずはその足掛かりとして、「OOH(屋外広告)」から取り組みたいと考えています。街中には、様々な広告が溢れていますが、中には生活者にとってはノイズでしかないものもあったりすると思います。また、既存のOOHの金額設定を見ても根拠や効果が曖昧なものが多く、広告を出稿される企業様にとって納得感のある媒体を提供することができていないのではないかと感じています。
そこで、広告主視点では投資対効果が分かる仕組みを提供し、インパクトがありユニークな映像体験とソフトバンクのデータアセットを組み合わせることで、生活者・広告主様双方にとってWin-Winな新しい媒体が作り出せるのではないかと考えました。
―3D Phantom®に注目したポイントは何だったのでしょうか?
ディスプレイ装置の選定にあたって、展示会などにも足を運びリサーチを行い、その中で「3D Phantom®」に出会いました。ブレードが回転するとインパクトのある3D映像が浮かび上がるのを最初に見たときは素直に驚きましたし、このディスプレイを使えばかなり面白い媒体が作れそうだという予感も感じました。あと、他にも有力候補はあったのですが3D Phantom®を提供するLife is Styleのレスポンスの速さもこれから事業開発していく私たちにとって心強いポイントだったので、Life is Styleと協業していく事に決めました。
―今回の実証実験ではどのようなことを検証されたのでしょうか?
能動視認率の高いインパクトある3Dホログラム映像を投影できるという3D Phantom®の特長を最大限に活かすために、生活者の購買行動の最後のひと押しをするリーセンシーメディアとしての効果を実証しました。
具体的には、OOTEMORIの飲食店街の入口と各店舗に3D Phantom®を設置、弊社側では3D Phantom®と店舗内にIoTセンサーを設置し、3D Phantom®の映像に接触した生活者がどれくらいお店に足を運ぶかという送客効果を計測しました。あいにく実証実験の時期がまん延防止等重点措置、緊急事態宣言と重なってしまいましたが、実証結果を見たところ、一定の効果があったことは確認できています。
今後は、実データに基づいて、例えばクーポンの配布やタイムセールなどを組み合わせた施策を展開することでさらに効果を上げていくことができるのは、と考えています。
―今後の展望についてはいかがでしょう?
今回の実証実験をさらに精緻に検証するとともにAI配信プラットフォームを確立し、都内をはじめ全国の大都市圏を対象に本格的に展開していきたいと思います。
また、私はこのプロジェクトの他にも地方のDX推進などにも関わっているのですが、地方都市では来訪者の回遊性をいかに高めるかなど大都市圏とは異なった課題を抱えています。そういった課題に対してフィットするようなプロモーションメディアについてもLife is Styleと二人三脚で開発していきたいですね。
社名 | SBイノベンチャー株式会社 |
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業種 | IT・インターネット |
URL | https://www.sbinnoventure.co.jp/ |
目的・効果 |
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お話を伺った方 | 事業推進部 プロジェクトリーダー 原田健司さん |
- 街に出かけたときの新しい体験価値を3D Phantom®で創出
- 能動視認率の高い3Dホログラム映像を活用して商業施設の送客を支援